こんにちは!屋久島で自然ガイドをしております、「Andy’s 8909 GUIDE」の安藤です。いつもご覧いただきありがとうございます。
屋久島の森歩きを計画する際、多くのお客様から「森の中にトイレはあるの?」「途中で行きたくなったらどうしよう…」というご相談をいただきます。自然豊かな屋久島ですが、街中のようにどこにでもトイレがあるわけではなく、設置されている場所はごくわずかです。
この記事では、これから屋久島でトレッキングを予定されている方に向けて、以下の内容を分かりやすくお伝えします。
- 各コースにおける既設トイレ・携帯トイレブースの場所と設備
- 「携帯トイレ」と「携帯トイレブース」の違い
- 初めてでも迷わない携帯トイレの使い方と持ち物
- 屋久島トレッキングにおすすめの携帯トイレと選び方・持っていく個数の目安
- トイレが不安な方へ向けた当ガイドのサポート体制
事前に現地の状況を知っておくことで、トイレへの不安を減らし、落ち着いて森歩きを楽しむことができます。ぜひご出発前の参考にしてください。
2026年9月現在、大雨の影響により、縄文杉コースでは登山口以外のトイレが使用できない状態となっています。縄文杉コースへ行かれる方は十分にご注意ください。
屋久島の各エリアのトイレ事情
Toilet Information for Each Area
屋久島の山岳部は物理的にトイレの設置が難しいため、数が限られています。ツアーで使用する各エリアの「既設トイレ(設備状況)」と、目隠しとなる「携帯トイレブース」の設置箇所は以下の通りです。
縄文杉・ウィルソン株エリア
- 既設トイレ(通過順):
- 荒川登山口(男女別・一部洋式)
- 楠川別れ付近(男女共用・洋式)
- 大株歩道入口(男女別・一部洋式)
- 携帯トイレブース(通過順):
- 小杉谷集落跡付近(トロッコ道)
- ウィルソン株手前(山道)
- 水場のある休憩所付近(山道)
- 夫婦杉手前(山道)
白谷雲水峡エリア
- 既設トイレ(通過順):
- 登山口手前(男女別・一部洋式)
- 白谷小屋(男女別・一部洋式)
- 携帯トイレブース(通過順):
- 奉行杉コース分岐付近
- 白谷小屋付近
- 辻峠付近
ヤクスギランドエリア
- 既設トイレ:登山口のみ(男女別・一部洋式)
- 携帯トイレブース(通過順):
- 蛇紋杉付近
- 天文の森付近
淀川エリア
- 既設トイレ(通過順):
- 登山口(男女別)
- 淀川小屋(男女共用)
- 携帯トイレブース:淀川小屋付近
安房前岳エリア
- 既設トイレ・ブースともに設置なし
※事前に「屋久杉自然館前駐車場」のトイレなどで済ませておく必要があります。
「携帯トイレ」と「携帯トイレブース」の違いとは?
Portable Toilet and Booth

携帯トイレとは、通常のトイレ設備がない場所でも用を足すことができる専用のアイテムのことです。
ただ、初めての方にとっては「『携帯トイレ』と『携帯トイレブース』って何が違うの?」と、意外とイメージしづらく分かりにくい部分かと思います。
どちらも似た言葉ですが役割が異なりますので、ここではご自身で持ち歩く「携帯トイレ」と、山中に設置されている目隠し用の「携帯トイレブース」の違いについて分かりやすくご説明します。
- 携帯トイレ(ご自身で持ち歩くアイテム) 用を足すための専用のアイテムのことです。水分を固める凝固剤を使い、液体が漏れるのを防ぐ仕組みになっており、使用後は防臭性の高い袋に密閉して持ち帰ります。屋久島内のスーパー、ドラッグストア、観光案内所などで事前に購入して持ち歩きます。
- 携帯トイレブース(山の中に設置された個室空間) 縄文杉や白谷雲水峡などの主要ルートの道中にいくつか設置されている、一人用の小さなテントのような目隠し施設です。中には「便座の枠組み」だけが置かれています。この便座にご自身が持ってきた携帯トイレをセットして使用するため、他の方の視線を気にすることなく落ち着いて用を足すことができます。
【なぜ山では携帯トイレが必要なのか?】 屋久島に限らず、多くの人が訪れる観光地や自然エリアでは、排泄物をそのままにしておくと環境に大きな負荷がかかってしまいます。水質の保全と美しい環境を守るため、排泄物を持ち帰る携帯トイレの利用が必要です。
屋久島の山を歩く際は、既設トイレが利用できない場合に備えて、携帯トイレを必ず持参してください。実際に使用する機会がなかったとしても、持っていることで突然トイレに行きたくなったときにも対応できます。
美しい自然をそのままの姿で残すためにも、山中で既設トイレを利用できない場合は、大小にかかわらず携帯トイレを使用し、排泄物を必ず持ち帰るようにしましょう。
屋久島トレッキングでおすすめの携帯トイレは?
Recommended Portable Toilets

屋久島で使用する携帯トイレを選ぶ際は、「大小兼用」「便座にしっかりセットできる大きさ」「使用後に持ち帰りやすい防臭袋付き」のものを選ぶと安心です。
携帯トイレにはさまざまな種類がありますが、100円ショップなどで販売されているコンパクトな製品の中には、袋が小さく、山中の携帯トイレブースに設置されている便座へうまくセットできないものもあります。
そのため、縄文杉や白谷雲水峡、ヤクスギランドなどの携帯トイレブースで使用する場合は、モンベルなどの登山用品店や屋久島島内で販売されている、便座にしっかり被せられる少し大きめの携帯トイレがおすすめです。
購入する際は、次の3点を確認しておくとよいでしょう。
- 大小兼用か
「小(尿)専用」の製品もあるため、用途を確認して購入してください。 - 便座にセットできるサイズか
山中の携帯トイレブースを利用する場合は、便座全体にしっかり被せられる大きさのものが安心です。 - 防臭袋が付属しているか
使用後はリュックに入れて持ち帰るため、密閉できる防臭袋が付属しているタイプが便利です。
携帯トイレは何個持っていけばいい?
屋久島でのトレッキングでは、携帯トイレは必ず持参してください。
実際に使うかどうかは、その日の行程や体調、既設トイレの利用状況によって変わります。ただ、いざというときに携帯トイレが手元にあるだけでも、「途中でトイレに行きたくなったらどうしよう」という不安を減らすことができます。
屋久島島内で販売されている携帯トイレは、2個入りのものが一般的です。ご家族(3人)で参加される場合は、基本的には1家族につき1パック(2個入り)程度を、お守りとして持っておくと安心です。
必要以上にたくさん持ってくると、その分リュックの荷物も増えてしまいます。人数が多い場合や、長時間のコース、トイレに不安がある方がいる場合は少し多めに用意するなど、参加人数や状況に合わせて調整してください。
なお、使用しなかった携帯トイレは、キャンプやドライブなどのレジャーだけでなく、災害時の備えとしても活用できます。
携帯トイレの具体的な使い方手順
How to Use a Portable Toilet
携帯トイレは、一度使い方を知ってしまえば難しくありません。写真とともに基本的な手順をご説明します。

まずはルート上に設置されている携帯トイレブースに入ります。中には「便座の枠組み」だけが置かれているため、ご自身で持参した携帯トイレをセットする準備をします。

使う前にパッケージを開け、中身を確認します。一般的には「排泄用袋(便座にセットする袋)」「持ち帰り用の防臭袋」「凝固剤」が入っています。
まずは「排泄用袋」と「防臭袋」を取り違えないようご注意ください。また、凝固剤が最初から袋の中に入っているタイプと、後から自分で振りかけるタイプがあるため、事前に仕様を確認しておきましょう。

便座の枠組みに排泄用袋をすっぽりと被せてセットします。

用を足したあと、後入れタイプの凝固剤を使用する場合は、全体に振りかけて水分を固めます。(最初から凝固剤が入っているタイプはそのまま次へ進みます)。
その後、持ち運び中の破裂を防ぐため、袋の中の空気をできるだけ抜きながら口を固く結びます。

密閉した袋を、製品に付属している防臭袋(持ち帰り用の袋)に入れます。そのままご自身のリュックで持ち帰り、下山後に登山口などに設置されている専用の「携帯トイレ回収箱」へ捨ててください。
※専用の回収箱へ捨てる際は、投入口が分かれているため「大」と「小」で正しく分別してください。
※一般のゴミは絶対に混ぜないようご注意ください。
※ご宿泊先の宿でも処理してもらえます。その際は、宿の方の指示に従って処理を行ってください。
【お持ちいただく際のポイント】 携帯トイレの製品には、トイレットペーパーは付属していません。ブース内にも備え付けの紙はないため、ティッシュペーパー等を忘れずにご持参ください。
ブースがない場所でも安心。タープを使った目隠しサポート
Privacy Support with Tarp

「携帯トイレブースがないルートでトイレに行きたくなったらどうするの?」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。
当ガイドでは、携帯トイレブースが設置されていない場所や、ブースが混雑している場合でも対応できるよう、目隠しになるようなタープを設置することも可能です。
もし途中で用を足したくなった際は、登山道から少し離れた人目のつかない安全な場所へご案内し、ガイドがタープを張って簡易的な目隠しをお作りします。他の方の視線を気にすることなく落ち着いて携帯トイレをご使用いただけます。
※なお、便座の枠組みなどは持参しておりません。そのため、平らな場所で和式トイレのようにしゃがんで携帯トイレをご使用いただく形となります。あらかじめご了承ください。
また、女性のお客様のサニタリー(生理用品の交換)の際にも、このタープをご活用いただけます。トイレや体調のことなど、言いにくいことでも気兼ねなくガイドへご相談ください。
トイレが不安でも水分補給は我慢しないでください
Safety First and Hydration
トイレが心配だからといって、歩行中の水分補給を我慢してしまう方がいらっしゃいますが、これは大変危険な行為です。
屋久島の森は湿度が高く、想像以上に汗をかきます。水分を控えると、脱水症状や熱中症、足のつりなどを引き起こし、自力で下山できなくなるリスクが高まります。
私たちが第一に考えているのは、お客様がご自身の足で「無事に帰る」ことです。トイレの心配は携帯トイレとタープの目隠しでカバーできますので、こまめな水分補給を忘れずに行ってください。
気兼ねなく相談できる1組限定のプライベートツアー
Private Tour at Your Own Pace

大人数のグループツアーでは、「自分だけトイレに行きたいと言い出しにくい」というお悩みをよく耳にします。 Andy’s 8909 GUIDEは、他のお客様と一緒になることがない「1組限定の完全プライベートツアー」です。歩くペースはもちろん、トイレに行きたくなった時も、他の方に気を使うことなくいつでもガイドにお声がけいただけます。
また、丸1日歩くことに体力やトイレの不安がある方へ向けて、当ガイドでは1日ツアーだけでなく、無理なく森の時間を楽しめる「半日ツアー」も各種ご用意しております。
\ 人が少なく静寂に包まれた、美しい苔の森へ /
\ 体力に不安な方も安心。整備された歩道の森へ /
事前のやり取りで不安を少しでも減らし、一緒に安全で心地よい森歩きに出かけましょう。体力への不安やトイレの心配など、どんな小さなことでも構いません。まずはどうぞお気軽にご相談ください。
\ 「私でも行ける?」「トイレが心配…」など、何でもお気軽に! /
※LINEをご利用でない方は、こちらの[メール]よりお問い合わせください。
